ステロイド外用剤について

ステロイド治療の副作用と症状の変化

軽症(塗り始めの頃)の場合では、ステロイド剤は弱いものでも充分効き目があり、週に1回程度の割合で使用しても症状が治まります。しかし、徐々に悪化し始めると全身に炎症が広がり、それまで使用していたステロイド剤では効果が弱くなり、更に強いものへとエスカレートしていきます。
ステロイド剤の使用の間隔を空けてしまうと痒み・炎症が強くなるために、より頻繁に使用するようになります。この繰り返しで薬物依存になり、アトピー性皮膚炎は次第に難治化し、2年〜3年ほどで皮膚を始めとし、身体全体に副作用の症状が認められるようになります。
また、ステロイド剤は塗布した患部だけにとどまることなく、徐々に体内に蓄積されていきます。 次第に皮膚の細胞組織が破壊され、皮膚の肥厚(カチカチの状態)が始まります。毛穴、汗腺は塞がれるように、皮膚呼吸すらまともに出来ないような部位が多く広がっていきます。人によっては脱毛や皮脂の減少、爪が変形することもあります。 脅すわけではありませんが、ステロイド治療を続けるということは、それなりのリスクを背負っていかなければならないのです。

ステロイド離脱療法

当院では、既にステロイド剤をお使いの患者さんにはステロイド離脱療法を行っています。これは今まで使用していたステロイド剤を減量または中止する治療法です。
一般の皮膚科の常識では「非常識なこと、不可能なこと」ですが、患者さんの理解を得ながらステロイド離脱療法を行っていきます。特に「生活習慣の改善」を柱に、漢方薬の投薬や温泉療法により自然治癒力を高めて治すことを目標としています。 もちろん、ステロイド離脱を行っても皮膚炎が再発することはありますが、軽症ですみます。また、この治療法は再発しないことを保障するものではありません。

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